【おはようマーケット】NYダウ406ドル安、イラン情勢緊迫で原油高・ドル円162円台に

米国株続落とドル円162円台

おはようございます、りょうです。週末明けの月曜日、まず押さえておきたいのは金曜日の米国市場です。NYダウが続落し、為替は「有事のドル買い」でドル円が162円台まで上昇しました。出社前にサクッと状況を整理しておきましょう。

何が起きたか

7月17日(金)のニューヨーク市場は、主要3指数がそろって下落して週を終えました。

  • NYダウ:406.55ドル安の52,146.42ドル(前日比▲0.77%)
  • S&P500:1.01%安の7,457.69
  • ナスダック総合:1.4%安の25,520.24

為替市場では、ドル円は162円30銭台から一時162円55銭近辺まで上昇して取引を終えました。原油相場は中東情勢の緊迫化を背景に1バレル82ドル台まで上昇しています。

なぜ下落・ドル高となったのか(背景分析)

直接のきっかけは大きく2つです。ひとつは中東・イラン情勢の緊迫化です。米中央軍がイランへの攻撃を継続していると発表し、ホワイトハウスは「イランがホルムズ海峡での商船攻撃を禁じた覚書に違反した」と主張しています。ホルムズ海峡は世界の原油輸送の要衝であるため、供給不安から原油高が進み、これが株式市場ではインフレ再燃・利下げ後ずれ懸念として売り材料になりました。

もうひとつは決算・ハイテク株への警戒です。動画配信大手ネットフリックスの決算が嫌気されたほか、半導体関連株への売りが重なり、ナスダックの下げを主導しました。

金融政策面では、パウエルFRB議長が「中東情勢による原油価格ショックは一時的とみられるが、戦争の全体的な影響を判断するのは時期尚早」との考えを示しており、市場では2026年内の利下げ観測がほぼ後退しています。インフレが根強い一方で利下げが先送りされるとの見方が、原油高とあわせてドル買い・株売りの流れを後押ししました。

りょうの視点(私見)

正直なところ、地政学リスク×インフレ×金融政策という組み合わせは、個人投資家にとって一番厄介なパターンだと私は感じています。原油高がそのまま家計のガソリン代や電気代に跳ね返ってくる一方、株価は「利下げ後ずれ」を嫌気して下がる。つまり生活コストと資産の両方が同時に苦しくなりやすい局面です。

ただ、こうした地政学要因による下落は、過去を振り返っても長期化するかどうかは予測が難しく、短期的な材料で慌てて売買を変えるのは得策ではないと私は考えています。原油価格が本当に高止まりするのか、それとも情勢が落ち着けば元に戻るのか、現時点では誰にも断定できません。

私たち個人投資家はどうすべきか

こういう時こそ、原則に立ち返ることが大事だと思っています。

新NISAなどでの積立投資をしている方は、価格が動くたびに設定を変える必要はありません。むしろ下落局面は同じ金額でより多く口数を買えるタイミングでもあります。S&P500・VTIで米国経済の成長に乗る投資の始め方でも触れていますが、米国経済全体に分散して長期で乗る戦略は、こうした短期的な地政学ショックにも耐えやすい設計になっています。

一方で、原油高によるインフレは家計に直接効いてきます。現金の実質価値が目減りするリスクについては、以前現金だけでは資産価値が目減りする時代の資産防衛術でまとめましたので、あわせて見直してみてください。

※投資は自己責任です。本記事は特定の売買を推奨するものではありません。

まとめ

  • NYダウは406ドル安の52,146ドルで続落、S&P500・ナスダックも下落
  • イラン情勢緊迫化を受けた原油高(82ドル台)がインフレ再燃・利下げ後ずれ懸念につながった
  • ドル円は「有事のドル買い」で162円台半ばまで上昇
  • パウエル議長は原油ショックを「一時的」としつつも判断は時期尚早との立場
  • 個人投資家は短期材料で動揺せず、積立・分散の原則を継続するのが基本

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