【医療費控除ガイド】家族の医療費が10万円を超えたら要チェック 高額療養費制度との違いと使い方

医療費控除と高額療養費制度の使い方

おはようございます、りょうです。先日、子どもが夏休み中に体調を崩して通院が続き、レシート入れが薬局の領収書でいっぱいになりました。「そういえば医療費控除って毎年ちゃんと使えてたっけ?」とふと不安になり、改めて制度を整理してみたところ、恥ずかしながら勘違いしていた点がいくつもありました。今日は医療費控除と高額療養費制度、この2つの違いと使い方を、同じように「なんとなく知っている」40代会社員の方に向けてまとめます。

医療費控除と高額療養費制度は「別物」

この2つ、名前が似ているのでよく混同されますが、性質はまったく違います。

制度 何をしてくれる制度か 手続き先
医療費控除 1年間の医療費が一定額を超えた分、所得税・住民税を安くする(還付) 確定申告(税務署)
高額療養費制度 1ヶ月の医療費の自己負担が一定額を超えた分、健康保険が返してくれる 健康保険組合・協会けんぽ

つまり高額療養費制度は「窓口で払いすぎた医療費そのものを取り戻す」制度、医療費控除は「1年間の医療費負担を踏まえて税金を安くする」制度です。両方使える年は、両方きちんと申請するのが正解です。

医療費控除の対象になる金額の考え方

医療費控除の対象額は、ざっくり次の式で計算します。

  • 実際に支払った医療費の合計 − 保険金などで補填された金額 − 10万円(総所得200万円未満の人は所得の5%)

ポイントは「10万円」という金額は世帯の年収に関係なく一律で、しかも生計を一にする家族の医療費なら合算できるという点です。共働き世帯であれば、収入の多い方にまとめて申告した方が税率が高い分、還付額も大きくなりやすい傾向があります。

また、対象になる費用は病院の窓口負担だけでなく、通院にかかった交通費(公共交通機関)、市販の風邪薬や胃腸薬なども条件を満たせば含められます。一方で、美容目的の施術や、予防接種、人間ドックの費用(重大な病気が見つかり治療に移行した場合を除く)は対象外になるので注意が必要です。

高額療養費制度の自己負担限度額(目安)

高額療養費制度は、年収によって1ヶ月の自己負担限度額が変わります。40代会社員の年収帯で見ると、おおよそ次のようなイメージです。

年収の目安 1ヶ月の自己負担限度額(概算)
約370万円〜約770万円 80,100円+(medical費用−267,000円)×1%
約770万円〜約1,160万円 167,400円+(医療費−558,000円)×1%
約370万円未満 57,600円

入院や手術で医療費が高額になりそうな場合は、事前に「限度額適用認定証」を健康保険組合から取得しておくと、窓口での支払い自体を自己負担限度額までに抑えられます。後から申請して数ヶ月待つより、先に手を打っておく方が家計への負担が軽くなるのでおすすめです。

りょうの視点(私見)

正直、医療費控除は「レシートを集めるのが面倒」という理由で申告を諦めてしまう人が多い制度だと感じています。私自身も以前は「数千円戻ってくる程度なら手間の方が大きい」と思っていたのですが、実際に家族分をまとめて計算してみると、想像以上の金額になることがありました。年間の医療費が10万円を超えるかどうかは、歯列矯正や出産、入院などのイベントがあった年は特に該当しやすいので、レシートを1年分まとめて保管しておく習慣だけはつけておいて損はないというのが率直な感想です。

以前まとめた確定申告入門 会社員でも申告すれば税金が戻るケース一覧でも触れましたが、会社員でも確定申告が必要になる代表例の一つがこの医療費控除です。

忘れずにやっておきたい3つのこと

  • 医療費のレシート・領収書は1年分まとめて保管する:家族カードや電子マネーで支払った分も含め、年始に「医療費フォルダ」を1つ作っておくと年末に慌てません。
  • マイナポータルとの連携を使う:マイナ保険証やマイナポータルと連携すると、医療費通知情報が自動反映され、確定申告書の作成がかなり楽になります。
  • 高額な治療が予想される時は先に限度額適用認定証を申請する:入院や手術が決まった時点で健康保険組合に相談しておくと、窓口での一時的な負担を大きく減らせます。

税制や制度の詳細な条件は年度によって見直されることがあるため、実際に申告する際は国税庁や加入している健康保険組合の最新情報を確認するようにしてください。以前まとめた節税対策まとめ 会社員が使える全ての税金対策も合わせて確認しておくと、年間を通じた節税の全体像がつかみやすくなります。

まとめ

  • 医療費控除(税金を安くする)と高額療養費制度(窓口負担を返す)は別の制度で、対象になる年は両方申請するのが基本
  • 医療費控除は年間10万円を超えた分が対象。生計を一にする家族分は合算でき、収入の多い人がまとめて申告すると還付額が大きくなりやすい
  • 高額療養費制度の自己負担限度額は年収で変わり、事前に限度額適用認定証を取得すれば窓口負担そのものを抑えられる
  • 医療費のレシートは1年分まとめて保管し、マイナポータル連携で申告の手間を減らすのがおすすめ
  • 投資は自己責任ですが、この制度は「知っているかどうか」だけで手取りに差が出る、知識で得する典型例

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